小野寺美厚インタビュー


「障害のある人も、障害のない人も、皆が街づくりの主役!!」

小野寺さんの活動のスローガンは、「障害のある人も、障害のない人も、皆が街づくりの主役!!」だ。 活動のキッカケは平成4年に障害を持って生まれた双子の息子たち。彼らの子育てを通じて、障害者を区別する社会ではなく、障害者も健常者も共に幸せに生きることのできる社会を作ろうと立ち上がった。

気仙沼のボランティア活動からの出発

小野寺さんが暮らす宮城県の気仙沼では、障害を持つ子どもたちの支援活動は、会費制で運営するボランティア組織が中心だったが、「お金を払ってサービスを受ける経営型の展開の方が望ましいのでは?」と思い立ち、障害者の自立支援組織を立ち上げるために、フリーマーケットの立ち上げから始め、駄菓子屋経営にも乗り出す。

1人で始めた駄菓子屋で息子がお店を手伝い、そこに福祉学校のボランティアが集まり、噂を聞いた観光客が訪れ、マスコミが取材に訪れ・・・と、小野寺さんの周りに次々と人が集まり、人気のなかった気仙沼商店街の活性化にもつながった。 平成18年には障害者の活動サポート事業「地域塾」を始め、平成20年にはNPO法人「ネットワークオレンジ」を設立、「みやぎNPO夢ファンド」の助成も受けることになった。

全ての人が地域社会で孤立せずにつながっている社会の実現へ

今の小野寺さんの活動の柱は、次の3本。ひとつめは「障害者の社会参加支援事業」、二つめは「気仙沼の街づくり」、三つめは「市民活動の中間支援活動」。この3本柱を通じて、全ての人が地域社会で孤立せずにつながっている社会、全ての人が区別なく幸せを追求できる社会を作ろうとしている。

小野寺さんの活動を通じて、気仙沼地域の理解も深まり、小野寺さんの周りに共感とネットワークの輪が広がっている。 障害者の息子の幸せを願う親心から始まった小野寺さんの活動の関心は、今は、誰もが何時かは直面する高齢化問題や、地位社会の空洞化問題へと広がっている。

小野寺さんの夢は、人と人がつながり、Win Winの関係を築ける社会を作ること。気仙沼でひとつの成功モデルを構築し、それを日本全国に発信して行くことを目指している。 ISLの公志園に参加しているのも、新たな出会いの場でネットワークを広げ、刺激し合える仲間と知り合うことで自分を高め、日本中の人々が心豊かに暮らせる社会を作る礎にしたいという思いから。 気仙沼から始まった小野寺さんの旅はより遠く、より高いところを目指して着実に進んでいる。

インタビューアー:堀内 勉


小野寺 美厚

特定非営利活動法人ネットワークオレンジ 代表理事


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