菊池信孝「自分の近未来ビジョンを描く」

 

「自分の近未来ビジョンを描く」~X年後のSEOYグランプリ受賞スピーチ作成~

201X年、あなたの活動、功績が認められ、あなたはSEOY日本プログラムに、グランプリ受賞者として壇上に立ちスピーチをすることになりました。
その場面を想像し、スピーチ原稿を作成してください。


 

菊池信孝:

このたびは、このような光栄な賞を賜りましたこと、応援してくださった皆さまに、心から感謝申し上げます。

いまからちょうど12年前の春、異国の文化に興味のあった私は外国語大学に入学し、国際交流ボランティアをはじめました。まもなく、宗教上の理由から食べてはいけない食物があるサウジアラビア人と出会い、彼の「日本食を食べたい」という願いとは裏腹に、必要な原材料情報が入手できないために安心して一緒に食べられる飲食店をみつけられなかったという残念な経験をし、そこからすべては始まりました。

日本にも多様な国籍・文化・宗教のひとが来日・生活しているのに「なぜ日本の食環境は日本語がはなせる日本人を前提としているのか」という疑問や、生きる上で欠くことのできない「食」で不自由な生活を強いられている人たちを何故放置するのか…そのような思いから、わたしは学生時代にインターナショクナルを設立し現在の活動をはじめました。

活動を始めてしばらくは誰にも相手にされない数年間が続きましたが、日本でも多文化が進むにつれて各地で課題があらわになり、私のすべき仕事はこれしかないという思いで8年前に当時働いていた会社を辞め、NPOに専念することを決めました。幸運にも一緒に働く覚悟をきめてくれたスタッフや、本気で応援してくださる支援者・企業にも恵まれ、日々がむしゃらに前進し続けた結果このような賞をいただくに至りました。

 しかし私たちのチャレンジは、まだまだ終わりません。たしかに食材ピクトグラムは世の中に広まりましたが、これはあくまでも手段でしかありません。多様な価値観や「ちがい」を認めあいチカラにできる多文化共生社会の実現にむけ、これからも必要とされる事業を私たちらしく続けていきたいと思います。

本日は誠にありがとうございました。

 


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