菊池信孝インタビュー


安心して食事のできる国に

日本にいる外国人の誰もが安心して食事のできる社会を作りたい ? 菊池さんがこの思いを抱いたのは大阪外国語大学一年の時だ。当時農業研修で日本に留学していたサウジアラビアの友人と日本食を食べに行ったのがきっかけ。どのレストランにいっても、イスラムの禁ずるブタやアルコールを見分けることはできず、結局その日は何も食べることなく、帰宅せざるを得なかった。疑問に思った菊池さんが大学に戻り調べてみると、学食を使わない留学生も多く、何人かは昼休みにわざわざ家に帰り、自炊しているのを知った。 「日本に暮らす留学生に、日本で安心して食事をしてほしい。」

食習慣における異文化理解の活動へ

この想いはその後、次の3つの活動へと展開していく。

1.言葉にたよらないツール開発

ピクトグラム(絵文字)をメニュー、食品パッケージに表示することで、視覚的にアレルゲン、タブーを認知できるようにする。

2.普及活動

今年10月に横浜で開催されるAPECで、パイロットとしてこのピクトグラム表示をホテル、飲食店等で展開し、広く普及を促進する。

3.異文化理解の促進

小学校等の教育機関で年間約20回の研修を実施。

外国人児童がタブーから給食を食することができず、それが原因でいじめにつながることも多いという。 「食べられないからかわいそう」、ではなく「ルールを守ることが当然」という文化の相違からくる誤解を、食習慣への異文化理解を通じて解いていくという活動だ。

クロスセクターでの展開が今後の課題

相互の異文化理解に基づく‘あらゆる食品、食料材、メニュー等におけるピクトグラム表示’ ? これが菊池さんの掲げる活動のゴールである。このためには製造業、食品関連機関、流通業、飲食業、政府機関等を巻き込んだ、広くクロスセクターでの活動展開が今後の課題である。

インタビューアー:三瓶 雅夫


菊池 信孝

特定非営利活動法人インターナクショナル 代表理事


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