川添高志インタビュー


見過ごせない事実

世の中には、健康診断に行けない、行ってない人が2000万人いるという。糖尿病のような自覚症状のない病には、発病後に対応せざるを得ない現状だ。これは本人の健康の為にも日本の医療費の為にも不幸なことで、それを予防医療の普及によって解決しようとする人がいる。500円のワンコインで気軽に検査が受けられる場所を、スタンド形式や出張形式で提供し予防医療を促進している川添高志だ。

看護学生時代の問題意識

川添は自身の看護学生時代に、二つのことを目の当たりにする。生活保護の糖尿病患者の透析治療に年間600万円が掛かるがそれは国の税金で賄われていること。そして入院患者の約半数が、健康診断を受けていなかったということだ。健康機会という誰もに平等であるべきものに格差問題が横たわりそしてその結果が医療費高騰問題の一端にもなっていると感じた川添はその問題の解決に、予防医療を手軽な形で提供するというモデルで挑戦する。

そして起業・出店

08年11月 中野ブロードウェイに1店舗目を出店するに至るがそのプロセスでは幾つかの難問にぶつかった。医師によってではなく自分で採血するこのモデルは前例がない為保健所を通じてクレームが入ったのだ。しかし彼は社会の為に、顧客のニーズを収集しそれを示すなどして粘り強く交渉し出店に漕ぎ着ける。現在は月に600人が店舗を訪れ、更に出張サービスは2000人が利用しているという。 そこには、健康だと解って安心した!という笑顔があり異常数値を自覚し病院に行く方や生活習慣を改める方もいる。今後、都市圏の駅ナカなどを中心にスタンド店舗を増やし、100万人規模の方に利用して貰いたい意向だ。

予防医療による健康社会の実現へ

既存の枠組みとの摩擦はこれからも続くだろうが社会の要請と、予防医療による健康社会の実現という自身の夢を糧に川添は突き進む。彼の挑戦は、まだ始まったばかりだ。

インタビューアー:片岡 達矢


川添 高志

ケアプロ株式会社 代表取締役


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